2012年9月15日の日本経済新聞の「エコノ探偵団」という特集記事に、エンゲル係数なぜ上昇?ということで書かれていました。
今更にエンゲル係数…と、指標として機能しなくなったという話を聞いてそうだね…と納得していたところに特集されていて、少し興味深い始まりのところでした。
「節約しているはずなのに食費がかさむの。夫に『エンゲル係数が高い』と言われたわ」。事務所によった近所の主婦が愚痴をこぼした。…
こんな始まり方。
夫が言う「エンゲル係数」のお話って、妻の昼のランチへの不満なんじゃないの~?なんてね。
終戦直後、2人以上世帯で66%前後だったそうです。
その後、2005年度に22.9%を底に上昇基調に転じていて、2011年には23.7%に達しているんだそうです。
こういったパーセンテージって実は見えないこともあり。
ちゃんとそんなところも補っているなぁ…という記事でした。
それは、この2005年→2011年 消費支出は5.1%減。
全体の支出はさがっている。だけど、食糧費の減少は1.6%で、さがりどまり。
そしてなぜ…?というところに結論として?書かれていたことは
「所得が減って節約したが、食糧単価の上昇で係数が上がったのか」
わざわざ書かなくても…と思うところですが、「中食」が拡大したからですよね。
食糧費のうち、外食と中食を合わせた「食の外部化率」は2011年が28.7%何だそうです。
日本惣菜協会は、調理済みの置かず、弁当などを惣菜と定義、市場規模を2011年が8兆3554億円で2003年に比べて20%増と推計したんだそうです。
「調理は手間がかかり、少量多種のメニューを求められては大変です。専業主婦や男性の客も目立ってきました」
とのこと。
全体平均が上がっているのは高齢者の増加によるものなのだそうです。
今は、エンゲル係数より携帯電話など通信費の方がかかっているんですよねぇ…。
エンゲル係数は、ドイツのの社会統計学者エルンスト・エンゲルが1857年の論文で発表した法則が土台になっているんだそうです。
一般に肉体を維持するための飲食物への支出が総支出に占める割合が低ければ国民はそれだけ豊かだ~って。
明治時代に日本に伝わり、1960年代には一時期生活保護世帯への支給額の基準も決めていたんだそうです。
これはエンゲル係数をグラフに表してあるサイトです。わかりやすい。
外食費の割合とか、これはわかりやすいかも…ってサイトのグラフ。
中食の割合が増加している…ってね。
さて、『専業主婦が5年で3000万円貯めたお金のルール (sasaeru文庫)』という本を見つけました。
お金をためるなど、書いてある本は昔からたま~に読むようにしているのですが、久々に読んだコレは時代の変化を感じました。
今まで、こういったためるという話の本の時、節約の仕方などが書いてある…という本が多かった。だけど、それにこの本は「投資の力」も入ってる…。ということで、購入して読んだのでした。
今や教科書にも「株式投資」は表示される…そんな時代ですが、使い方+貯め方+増やし方。銀行に貯金していればいい…と、昔の人(バブルはじける前の貯め方)のやり方を子に伝え…とうまくいかないジャン!なんて思っている30代40代…を見て貯めるのが趣味とか言う人が多いらしい20代?
と、この本にはエンゲル係数のことも取り上げてありました。
この本によると、エンゲル係数を25%以下にする!何だそうです。
予算を最初から25%以下になるように組んでおくそうです。
一人暮らしをしている独身者のエンゲル係数は、よく分かっていないと80%越えしている…そんな人もいるんですよね。
この本を読んで、これは面白いなぁ~って、この著者の造語?「コンビニ係数」
コンビニエンスストアで使う金額を20%以下にしたら、グーンと食費が下がったのだという文章が面白いと思ったのでした。
書いてある内容は教科書みたいにスタンダードな話を実践できるように書いてあるという本と思いました。
きっと、これに書いてある本に「でも…」なんて言う時点で貯まらなくて当然!と言われそうなくらいに。これって会社などの会計などの本にも似ている…くらいな中身と思いました。ただ、これって学校で学ぶものでなく、ホント家で教わるか、お金払って学ぶ以外ご縁を持ちにくい学びなのかもなぁ…。
私にとっては、今は記録ちっともしてません。だけど、小さいころ小づかい帳を書かないとお小遣いをもらえなかった。収支があっているのも見せないといけなかった。
脱線。
この図は面白い。2011年のものとかないかなぁ…。
エンゲル係数はまだ指標になるのかなぁ…?