第10回金融教育に関する小論文・実践報告コンクール(2013年)

これは、完全に記録のためです。

私事。

第10回金融教育に関する小論文・実践報告コンクール(2013年)に応募させていただきました。

そうしたら、1次を通過しましたと連絡をいただきました。

へぇ…って、驚いていました。

賞をいただいたと電話連絡をいただきました。

だけど、聞いても少し本当かしら…って思うところもありまして、今日、サイトで拝見して結構すごいと感動しました。

 

正直、賞を欲しい…というか、この書いた内容は、私の中では「食育」の一貫でやりましたことを視点変えたら…というか、お金のことでもあるって感じでした。

 

なぜそのようなことに取り組んだか?取り組み始めたのは、「これであなたもひとり立ち」が出されて、授業で使い始めてからです。

2003年(平成15年)7月初版となっているのですが、見本はその前の年のような気もしますが…、本当にわかりやすそうで、学校で使いたいなぁ…と当時は学校の生徒全員分をくださいと言ったら、駄目と最初言われました。でも、それでもしつこく…全員分を取り寄せさせていただき、使用したのが初めでした。

 

ただ、なぜ取り組むことを即決したかというと、その頃に、これからお金の話を教えることが学校に入ってくるという情報があったこと。それと、栄養士として働いていたときに、小学校の先生から「学校給食のパンを持ち帰るのを禁止されると、この子の弟たちは食べるものがなくなる」という話や学校給食費を滞納している人の話など…。(親は)ブランドの服を着ているのに、給食費滞納していて…など、話をしていくと、驚きの話たちがいろいろでした。

だから、食の話をうまくやってほしい…って思うときに、お金のこともしっかりと押えて欲しいとはずっと思ってやっていたのです。

 

最初のころは、ブランドの服を着て、ファッション優先してお金がないときは食費を切り詰めるという構図しか念頭になかったのですが、住宅ローンが食費を切り詰めさせるなど、いろいろと見聞きしていくと、限りある収入でうまくやっていくという話をしっかり教えるって大事だなぁ…と思わされたりしました。

そんな頃に、金融教育と言っていたかは覚えてませんが、お金の話を学校の授業に入ってくると知り、どうやったら勉強できるのかなぁ…って話していたら「ファイナンシャルセミナー」があると教えてもらって参加させていただいたら、老後の生活までお金の話を聞くと結構自分自身も大丈夫なのかなぁ…?

60歳までに3000万円貯めよう!なんて話だったりして、本当かといろいろ調べても、2000万という人もいるけど、やはりそんな感じ。

人に話す内容として知らないことがいっぱいでした。

お金の勉強をするというセミナーに参加して、正直、話す人の立場で話が結構違うことがありました。どちらが本当なのか?ということもあったりしましたが、たくさん聞いてくると、どんなことかわかってきたこともあって、私にとってはいい勉強。

 

この賞をいただいたことに対して、本当にそうやって教えてくださった方がいっぱい。ですから、本当に感謝。

 

取り組んだことは、生徒たちの反応を見ていて、「こうしたら、どうなるだろう?」など、試した最初から思えば…5年経っている。その5年前、いろんな教科書会社の方にこんなんが欲しい…と説明しても、未だにそんな教材がないんだけど、その当時、友達に相談したら「私費で作ったら?」と言われた。

実際、自分で作ってみたのは、シール式ではなかったけれど、のりを使いながらでも楽しみながら作業していた生徒を見ていて、あったらいいなぁ…と当時何かこれで賞でも取れたら、どこかの教材会社が作ってくれないかなぁ…?とか思いました。

弟に相談したら、「会社員はみんなボランティアでやっているわけではないから、採算が生まれるような話をしないとつくってくれない」と言われて、知るぽるとの「これであなたもひとり立ち」って本当にスゴイなぁ…と思いました。

 

この度、そんなことも含めて、書きました。取り組んだことの何を評価いただいたのかなんてわかりませんが、生徒にイラスト書いてもらって…私が色付けしたんだよねぇ…など思い出されます。だから、イラストを描いてくれた生徒にも感謝。

 

たあ、ふと…ではなぜ、そんな展開になっていったんだろう?と考えたとき、生徒が反応しているのにあわせていったり、反応を見てこうしたらどうだろう?とやっていっただけ。先日、生徒の反応に合わせすぎて進んでいっていないなどいわれて、教科書をそのまま教えることが授業だといわれたけど、教科書のとおりにやっていたら2単位では終らないし、教科書そのままダラダラとその通りにやる授業って一番眠くて意味がない…なんて思っているのは悪いのかなぁ…と。教科書に線を引いて読んでいくだけとか、たくさん書かれている教科書とか本当に大変なのにね…って思います。機関銃のようにダダダダダダ…って羅列する人の授業を一度もおもしろいと思ったことがなかったのと、記憶に残っていない。そんな上に以前生徒から言われたのは「読んでわかるようなことはいい」」って教科書をそのまま読むってすると、「はい読んだ~」って言われたりした。勉強できない子が勉強できない一番の理由は教科書を読んで授業を受けないからとは思う。予習復習が大事っていうけど、家庭科をそうやって受ける人なんてほとんどいない。ただ、教科書を教えるってナンセンスな…って思うのは、2単位の「家庭基礎」をどう教えるかということを考えるに当たって、ミニマムエッセンスを捉え、うまくはしょりながらくっつけながら教えないと時間はない!と全国の研修会で言われたから、そうか…って納得して、どうしたら記憶に残るか?どうしたら学ぼうとするように仕向けることができるか?考えた。

キャリアカウンセリングのセミナーを受けたときに、大人相手なんだけどいろいろと工夫して、記憶に残るように取り組まれていた。それで、脳科学や学習心理学など…教えた事実を重ねてヨシとせずに、教えられた人が学んだことを生かすようにするにはどうしたらいいか?また学びたいと思わせるために様々な教授テクニックを駆使したセミナーたちを受けまくりしました。1回の受講料が高ければ高いほど、中身だけでなく教えるテクニックも駆使しないと、聞いている人たちの満足度が上がらない。そんなセミナーの入り口の講座は、次を受けたいと思わせるためのテクニックが駆使されているとは思います。そんなセミナーたちから学んだことの一つは、グループダイナミクス。

民間のセミナーではよく活用されている。だけど、学校の研修とかは、一方的に説明の羅列…という形式が未だ多い感じもします。

 

教科書を教えるのではなく、指導要領にある基準等…その力をつけるための一つの道具にすぎない教科書のはずなのに…。教科書の書いてある内容を押えていないわけではないし、ただ教科書をなぞっていくと時間がないから内容をはしょっていってるだけ。

話したりしたことは教科書に書いてあるし…と、教科書を教えていないように言われるのは本気でムッとする。だけど、教科書を教えるのが授業と言わんばかりに淡々と教科書の内容を受験するための教科のように教わり、記憶に残らない方が無駄では…?なんて思いますね。

本当に勉強できる人にとっては、淡々と教科書をすーっと文章に沿って話しているだけの授業って意味がない。プラスαがありすぎるのも…という指摘はもちろんだけど、指導要領にある目標目的をいかに押えるか?って指導を考えるときに、いっぱい書きすぎている教科書のすべてをその通りに押えて記憶に残らない方がもったいない…って思いますね。

脳科学などを駆使した指導をいっぱい受けさせていただいたり、学ばせていただけたことに感謝です。

 

そんないろいろの一部を書いて、誰かの役に立つなら幸いくらい。

 

ファッションのために、住宅ローンのために食費を削って、医療費増大している現在の家計のあり方を、単年度ではなく10年とかのスパンで考えてくれると…医食同源というところで、食費を変な削りかたし多分のツケは健康にくると思うのです。

 

結構、なんで食が専門なのにお金の話を勉強しているんだとか、専門を変えるのかとか言われたけど、食が専門だからこそ、食を大切にして欲しいからこそ他の部分も大事にする。

 

住宅ローンで困っている人たちすべてではないけど、多くは住宅について考えるなど学んできていない。だから、住宅に対する基準が見た目重視だったり…優先順位が本末転倒になっている人がいるのでは?って思うから、住生活を学ぶこと大事と思うし、住宅ローンが逼迫し、教育費がかさむときに…ファッションのために押えるのは食費だった延長線上に、困ったら食費を切り詰める。

昔の切り詰め方は今朝のドラマであっているような「しまつ」の話ではなく、加工された食品を食べること前提で考えられることが多い。内食と中食に対する認識が違っていて、中食が当たり前の世代にとって、自分で作るより買ってくればいい…と言われる。調理実習で1回300円くらいで作るよりも、教科書はいろいろとお金がかかるようにしてあって多分食材費高額になるねぇ…って感じ。

今使っている教科書にある料理の食材の欄に「フィレ」とか書いてあって、私的な立場で習う料理ではないのに、食材が「フィレ」って、習って家で作れるのかなぁ…?なんて、いらないお世話かもしれないけど、調理実習費いくらくらいで設定して行えているのかなぁ…?なんて思います。

 

「こないだの実習は1人当たり300円くらい」と話せば、「300円でお弁当は買えるからそっちの方が楽じゃない」とか言い返されながら、栄養バランスのよさが健康に影響することや調理技術を身につけたいと思うことは受験勉強に押されて…生きることを困難にしていると思いますね。

食べるために食事を調達する手段の選択肢を増やすということで、調理技術を身につけるって取り組む意識が乏しさに思うことは、これからますます…外食産業儲かるだろうなぁ…ってこととポンペイの火山噴火による爪跡から思うことは、中食外食にずれ込んだ生活を普通と思い過ごすことを好ましく思いにくい面があっても気づきにくいと思いますね。

 

そんなこんなで、食べることを考える上で生じた内容たちが賞をいただけて本当にありがたく存じます。