福久清一 輪島塗 

ん…

 

不景気って、本当にどこもかしこも…と大変なんだろうって思います。

ただ、もしかしたら、今度…って写真を持って歩くことはしないだろうから、偶然にも見てこんな風に使わせていただいていますよ~とお礼代わりに。

屠蘇器と重箱の絵を描かれている方が廃業すると伺いました。

ん…。

私にとっては、驚きというよりも、本当にどこも大変だよねぇ…という意味では生活をしていくことが優先…仕方ないと思います。ただ、数年前から金が高騰しているから…と金彩ってドンドン材料費があがっているとおっしゃっていたり、漆器を使う人自体も減っていたり、本当にたいへんでしょうね…と生き残るための努力…どの世界の日本の工芸を作っている方も大変だろうって思います。

正直、写真にある磁器を作っている方々も、もしかしたら本当に大変なのかもしれません。

 

今、景気の悪さ…などなど、いろんな理由から安さを求められて…。

見た目にはわからない…かもしれないけど、漆器だって漆の割合が変わっていっていたり、下地が樹脂になっていったり…、中国など他国で作られていたり…いろいろ。

 

陶器だって、品質のよい原料を求めると高く…海外から集めたり…など、どの世界の人も同じだろうけど、どうしたら生き残ることができるか?苦心されていますね。

 

私は、そんな作品作り…ってある意味ではバカなことかもしれないけど、妥協せず愚直に?作られているものたちを…そんな高くとは購入できないけど、日本の伝統技術がなくなってほしくないなぁ…という思いで、作っている人売っている人達のお陰さまで手に入れて使っています。

少しでも多くの人が使うといいのに…と言いたいけど、重箱も使われるような食文化自体が衰退しているし…など考えると、何軒も漆器・陶器・ガラス細工・着物…などなど廃業されていく話を聞くこと本当に多い。

だから、それでもがんばり続けている…そんな方々のものが売れていくといいなぁ…って思いますが、100円ショップでも重箱あったり…など、価格の方が先行して同じものでなくても、手に入れることができる価格帯のもの…という選択。そして、きっと手に入れることができる人達の生活からは不必要なものになっていってるのかもなぁ…って思うところのものたち。

 

私にとって、初めて輪島塗のもの…多分、骨董品って自分の家のものを販売されていた専門学校でご一緒した方のお吸いもの碗を購入した時だろうって思います。輪島塗だとか、何塗りだとか、何が違うのかもイマイチわかっていないような…でも、そんな感じだけど、何が違うのか知りたくて…って感じで手にしました。

それを機に、陶器フェアみたいなところで塗り物を売っている…と何が違うのか?など、いろいろ教えていただいたりしていたのでした。

 

他のブログに書いていた文章です。

漆器の技法そのものは、縄文時代にまでさかのぼるんだとか…凄い。

輪島塗の最も古いものは、河井町にある「重蔵権現本殿の朱塗扉」だそうです。室町時代の大永4(1524)年の作といわれているのだそうで…約600年前のものですね。

輪島塗って…はてなマークなんて、よく聞くし、見たことがあるのに…そして作り方も聞いたりしたけど改めて何だろう?と調べてみました。

石川県輪島市で作られる漆器を輪島塗という?

輪島塗の発祥は諸説あるそうです。
天平年間に真言宗の行基により鳳至郡門前町に総持寺が創建された際に畿内より伝来したとか
た室町時代中期頃、紀州の根来寺の寺僧が輪島・重蓮寺に来て同寺の什器類を製造し伝来したとか
福蔵という者が根来に行き技術を伝習したとか…

輪島塗の特徴は、木地に生漆を塗付した後、縁など破損しやすいところに「着せもの漆」を塗った麻布や寒冷紗(綿布)などの布を張って補強する「布着せ」をし、生漆に米のり及び「地の粉」を混ぜ合わせたものを塗付しては研ぎをすることを繰り返し、上塗りは精製漆を用いて「花塗」または「ろいろ塗」、加飾は沈金または蒔絵によることにあるとこちらには書いてありました。

調べていて、へぇ~…
女の子が自分の髪の毛で刷毛を作り、お父さんがそれで仕事をする…?
そんなことで輪島塗を調べてみようと夏休みの課題研究みたいに調べてまとめたものがアップされていました。

近年の考古学的調査によって漆の歴史も約6800年前にさかのぼることが、明らかとなったんだそうです。その最古の漆塗り製品は、能登半島・田鶴浜町三引遺跡から出土した竪櫛なんだって。
凄いですよね~くさっていないって…

輪島塗について、輪島漆器商工業協同組合がサイトを出している…って読んでいて、輪島塗だけでなく漆器そのものについて知ることができる感じでよかったです。

この表は、作る工程がわかりやすい~って思いました。

$食べる喜び 食べる楽しさを 健康とともに!(change!change!change!を改めました)

輪島塗工房ということで、自分で選んで行きながら工程を学べるように作っているサイトがありました。

子ども向けに輪島塗のサイトも…凄いですね。

石川県って、こんなにいろんな伝統工芸などがあるんだ…って思わされるサイト。上手ですね~わかりやすい。どの県もこんな風に紹介されているのかしら?

漆器は英語でjaponというのは有名ですよね~。

インターネットオークションを以前見ていて、「柿右衛門」「九谷焼」「輪島塗」とにかくたくさん出てきますね。
輪島塗って書いてあって本物なのか…?とか、見分ける技術があるのなら塗りなおしてお手入れしてもらえると教えてもらいました。木地がいいとなおよいらしい。

私が初めて輪島塗って購入したのはお椀。これは古物。自分の家に伝わっていたものを…とお店を出された知人から何か一つ…と思って購入しました。それは、塗りなおしてもらいました音譜

ご縁ってつながるもんだなぁ~と思うのです。
手に入れて、少し色が日焼けしているなぁ~と思っていたのです。どうしたらいいかなぁ~と思っていたら、輪島塗の塗師の方とお会いでき、見てもらうことができました。デパートを通すとメチャクチャ高い…ってね。また、ギャラリーの方にも塗り直しを頼んであげますよ~とは言ってもらうなど、気になるとご縁ができていきますね。
直接に塗師の方にお願いしてキレイにしてもらったときに、塗る価値があるかないか…なんて判断もしてもらったり…。

 

そう、私が最初に手に入れたお吸いもの椀も見ていただいてホンモノ…と、疑っている申し訳ないのですが、伝来由緒正しくても確認って大事よねぇ~って、色が褪せていたのを塗っていただいたりしました。違いを見分ける…のも素人だと難しかったり…ってしますよね。

いろんな漆器の産地があって、どこのものを買おうか?とかも…?

でも、実際使用される頻度が減っているものでもあるから家にないというところも増えているでしょうね…。

 

そんな中でも、使わないとわからない…くらいに何でも試してみるって、それまで家にあったお重箱はもちろんあるのですが…使うことに意義ありのおせち作りでもあるし、無地でもいいから安いものないかなぁ…くらいに無理言いながら、作られているものを売っていただいたり…としているもの。

 

ホント、素敵なものたち…なのに、なんせ高い…のは仕方ない部分もあるよねぇ…とは思いますが売れないと仕方ないんですよね…。

 

今、ボストン美術館の日本美術の至宝展があっています。

東京まで見に行きたかったんだけど…って、地元まで回ってくるのを待って見に行きました。

東京 → 名古屋 → 福岡 → 大阪

 

もう一度行きたいなぁ…と思うくらいに素敵な作品たち。

 

漆器の展示を見に行く…って、『パリに咲いた古伊万里の華
また、マリーアントワネットを魅了した漆器、蒔絵って展示も見ました。

ホント、素敵な作品…と海外にいっぱい行っているねぇ…と思わされるのは、今回も一緒。

なぜ、こんなに素晴らしい作品たちが海外にあるのか?

 

 

今回のボストン美術館の件に至っては、江戸時代から明治時代に変わる中で、お金に困ったそれまで幕府の下に安泰に暮らしてきた人達が二束三文のように売ったものを、当時日本のものに価値を見いだされていなかったから国内で買い手がつかず、国外へ…。ボストン美術館に集められたお陰さまでたくさん残っている価値高い作品たち。本当に見に行って、こんなに素敵な作品たちを堪能できる機会に感謝と思うばかり…って、ゆったり展示を拝見できたのも幸いでしたが…。

 

同じだなぁ…って思いました。

 

水源地近くの土地を相続税を支払うために売りに出しても国内で売れないから、海外へ流出しているという話を聞いたこともやはり同じだなぁ…。

 

 

全部一緒。

 

 

何を大事だと思うか?

それって、個人の事情として現金が必要な…相続税を払うために日本の水源地帯の土地が無くなっていく以外にない。

 

日本の工芸品たちも…生活するために海外へ…。

 

いろんな日本の伝統文化たち…廃れていくばかり?

 

 

正直、ダンス必修化より、日本の文化を学べる機会を必修化したら?なんて思いますよね。

 

着物着ることのできない

お茶飲めない

お花無理…

いろんな分野があるけど、修得するまでしなくても、学ぶことができたらいいのに…。

 

ライオンキングもいいと思うけど、芸術鑑賞するなら日本の伝統芸能にしたら?とかね。

 

無くなっていくものは要らないもの?

 

 

海外へ出た日本文化が日本以外で根強く手許危うい~…って、他の国はそんなことはないのかなぁ?

 

元々輪島塗は、日用品。お手入れのために…と船にのって各地を回って塗り直しなどをしていた…と、各地を回って売ること塗り直し…ってされてました。作って売って…ホント大変だなぁ…って。

使い続けることができるように…って、古い物も使えるように対応して下さったり…って本当に使う人の立場に立って考えてくださっていた方でした。

 

プライドがない方かもしれない…っておっしゃってましたが、そんなことないと思います。二代目…って初代のものを大切にされていて、二代目ってご自身の作品も、細部までこだわり作られて…って凄いなぁ…と思ってみていました。というのも、高いからね。

 

同じような図案で、他の人の作品を百貨店で拝見することもありますが、松なども綿毛なども愛らしい感じで好きでしたのに…。まぁ、技術あること、始めることもできるだろう…って信じたいですよね。

 

サイトを作られていたんだ…って、ちょっと違う…と生活のためにいろいろ…とおっしゃっていた分みたいですねぇ…。また修繕の様子も紹介されていたのですね。オークションとかに出てるじゃん…海外向けを発見してしまいました。というか、ビックリ塗り物海外へたくさん出ていってる?

 

母に話したら、生活していくために仕方ないことだろうしね…と、自営業の浮き沈みをよくよく知っているところのこと。私も…少しだけわかるので、やむえないというのもわかるけど、技術ある…って本当に素敵な絵を描かれていることとこだわりを感じていたところ。続けていけるとか、技術を後世に伝える機会を持てるといいのになぁ…って思いますね。

 

人の面倒見がいい…

 

他人がやらないこだわりなど持って取り組まれていたのにね…。

この方が作られたもので、ほうずきの香合を持ってます。小さいほうずきの香合。だから…本当は大きい方が高い?なんてくらいの特価!と出されていたところをいただきました。

でも、小さい方が作るのは難しいんだとか。もう作らない~と手ばなすところにたまたま巡りあわせました。枝まで残っているところがいいんだとか、本物のほうずきに漆をかけていく話を教えていただきました。

 

他の作家さんの紹介したり…自分の商売の紹介をおしすすめる…という代わりに、先代からのお客様でもう整理していかないといけない…という方の古物を売ってみたり…ホント他人のことばっかりでしたねぇ…。

 

絵の細かくてきれいなことも好きでしたが、使う人の身に立って案じてくれたり、古物に対してもそれを作った人のことを考えてそのまま使った方がいいのか直した方がいいのか…って、そのまま使った方がいいとか結論出すとお金にならないでしょ…ってね。

作家さんとしてどうなんだろう~?って調べていたら、この方のことを書いている方が他にもいらっしゃいました。

 

調べてもお父様しか出てこない…というのは、美術展などに出していないと出てこない?

 

 

古典を題材にして作品を作る方はいっぱい。

そんな方々との違いって、ここをこだわっている…とか、いろいろ面白いお話聞かせていただいたりしていたのですが…。

購入された方が、自分が買ったものがどれくらいの価値があるかとかわかるために美術展等に出展してみている…とおっしゃっていた方もいらっしゃいますが、本当は見る人の目がよく気にいればそれでいい話…だと思うのですが、金額が金額だからやはりそういうものが必要となる世界なのでしょうね…。

 

金欄豪華じゃなくていいし、日常使いできるかもしれないけど長く使えるものが欲しい…とお重を探していました。そんなお重を重ね損ねて絵がずれるのも嫌だ…とかシンプルな方が好き…なんて金彩細工する方に無地がいいと言ったりして素敵なお重を手に入れさせてもらったのに…。いろんな人の作っているものを見る機会はあるけど、作品が出している気が優しいので好きでした。値段は他のところも考えてくれたりするけど、入っている心持が違う感じ…ってね。

 

ものは残る…確かにね。

 

技術を伝える…っていろんな方に対しても親切にされている…といえども、人の大変さをかぶって自分が辞める話になるのはなんとも聞いても仕方ないかなぁ…というのと母も私もそんな人の家族の気持ちは少しはわかるところあるかも…という感じと…。正直、父が覚悟決めて引き受ける…ってしていったりした気持ちを理解できる機会いただいた気分でした。

 

ネット上で履歴等見つけ出すことができなくて、ホントいろんな人の作品を拝見する機会持って見ることはします。うまい下手…よりものが発している温かさが好き。そんな基準で選ぶ私からすると、ホント残念…。どの工芸をされている方もご自身の生活をどうにかするのでやっと…という状況だと思うのです。特に、輪島は地震2度あったりして…本当に大変だろうなぁ…ってね。

材料にも妥協せず…という姿勢のところは、ホント大変ですね。だからこそ、その方々がうまくやっていけるといいなぁ…って思いますが、商売としてはちょっとずつでも妥協して一般に流通しやすい価格に…としているところのものの方が売れますね。

ご本人の絵より確かにお父様初代のものの方がきれいなのかもしれないけど、ご本人の絵もキレイだし絵から受ける感じが優しく温かい感じが好きなのになぁ…。

 

いずれにしても、まずは生きていくことが大事なのは確かでしょうし…。

もっと多くの方に見ていただく機会があるといいのにねぇ…とは思いますね。

どの分野も本当に作っている方々の作り続ける環境維持が大変でしょうね。

 

自分が大変でも、周りの業者さんのことなど心配して…ホント…いろいろときっとお客様には力ある方々いらっしゃるだろうに…って思いますが、それも頼りに行かず…プライドない?十分あるじゃんというか…お客さんに迷惑かけるのも…とかいろいろあるのでしょうね。

 

言えることって、ホントまた作り始められるように…って願うくらい。

 

あと、今度お見せしようって写真撮っていた器を使ったって写真。見ていただける機会あるかなぁ~?

 

いろんな漆器の技法を説明いただいたりして、本当に多芸…っていうのもですが、各地を回って…って作る暇あるのかなぁ~?なんて思ってました。

 

感謝。

 

投稿者:

nova

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