五美四悪

「どういうことが身についたら政治家となっていいか」と弟子から孔子が尋ねられて答えたのが、「五美を尊び、四悪を退けることだ」。

五美(5つのやるべきよいこと)とは、
恵して費やさず(人々に利益を与えるが浪費はしない)、
労して恨まれず(人々の望む仕事や働きをさせ、過酷だなどと恨まれることはない)、
欲して貪らず(このようにしたいと欲するが、むさぼるように求めない)、
泰にして驕らず(貫禄があるが、決して相手を侮らず、傲慢ではない)、
威あって猛からず(威厳があるが、たけだけしくない)

四悪(4つのやってはいけないこと)とは、
教えずして殺す、
戒めずして成るを視る、
令を慢にして期を致す、
出納の吝かなる

なのだそうです。
これは、人を使う経営者・管理者にも当てはまる言葉で、特に、四悪は常に戒めなければならない内容…って、テキストに書いてあるのです。

このテキストの筆者が読みとる四悪とは
①教えないでおいて「何だ、こんなこともわからないのか」と傲慢に威張り散らかし、部下の面子を丸つぶしにする。
②指導もろくにせず、放りっぱなしにしておいて「こんな程度しかできないのか」と意地悪く罵る。
③命令内容や起源を疎かにしておいて「まだできないのか、なにをしていたのか」と、いびり散らかす。
④どっちみち部下に与える報酬なのにけちけちしていつまでも出し渋る。

こんな上司を持った部下は最大の不幸なのだそうです。権力にしがみつき、「この組織は俺がいるから保っている」という思い上がりの小人だから、ポストにしがみつき、執着して話さない。辞めさせようとすると恨みごとを喚く。
部下にとっても会社にとっても多いなる損失。

こんな人しか見たことなかったら?って思うのです。少なくとも現職でね。

五美のような経営者・管理者は部下に愛を持って臨むから、部下は敬を持って慕う。事を処する実力を内に潜めて人の能力を引き出す。功は部下に譲り、責は自分にありとする。…

やっぱり見たことないな…ってね。

細川藤孝という武将のことを書いてある所に書いてある文章であるのです。ただ、最近日経新聞で連載が終わったけど、元総理大臣の祖先なのでは?なんてうる覚え。ただ、新聞で読んでいた文意にこの細川藤孝さんの話も似ているなーってね。

でも、孔子は経営者・管理者ではなく「政治家になっていいか」と尋ねられての返答なんだよね…って。

子張問政於孔子、曰、何如斯可以從政矣、子曰、尊五美屏四惡、斯可以從政矣、子張曰、何謂五美、子曰、君子惠而不費、勞而不怨、欲而不食、泰而不驕、威而 不猛、子張曰、何謂惠而不費、子曰、因民之所利而利之、斯不亦恵而不費乎、擇其可勞而勞之、又誰怨、欲仁而得仁、又焉貧、君子無衆寡、無小大、無敢慢、斯 不亦泰而不驕乎、君子正其衣冠、尊其瞻視儼然、人望而畏之、斯不亦威而不猛乎、子張曰、何謂四惡、子曰、不教而殺、謂之虐、不戒視成、謂之暴、慢令致期、 謂之賊、猶之與人也、出内之吝、謂之有司。

このことに触れたブログ発見。
KUSHIDAさんって誰?有名なのかな…?まさしく、政治家のことについて触れて書いてある。

難しい内容だけど、これができた政治家の例を誰かを教えてくれるサイトってないのかな…?

 

これは、以前書いたブログの記事です。久しぶりに何が他の人の関心を持たせているのだろう?と調べていて気付いたことをお話します。

 

このキーワード検索すると、私のブログ(他のもの)がトップで出てきました。ビックリです。

 

 

書いていても自分でうまく理解できていなかったのかもしれません。「五美四悪」のお話を改めて読みながら、政治の話だけではないと思わされました。

孔子の言葉と言われている…と、どんな方だったのでしょうね。本当にいろんな言葉を残されていてすごいと思います。改めて読み直すきっかけを持ち、データを残せるように…と思いました。

 

投稿者:

nova

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