グローバリゼーション

『日経プレミアプラス』Vol.1という新書をコンビニで見かけたので、買ってみました。

誕生!新・新書

そんな言葉が気になって、お初物って取りあえず買ってみる。そんな本の買い方をする時があります。(我が家にはアエラの創刊号があったくらい…)

 

その中に特集として書かれている「10年後困らない働き方研究」

実は、今日、この本を読んだのは一昨日…ですが、ここに書いてあることをまさに…と友達に聞いたのでした。

 

村上憲郎さん(元グーグル日本法人社長兼米本社副社長)の文章にあったのです。

 

「グローバルスタンダードな経営をしている企業しか残れない」 これが大前提なわけですが、そこで社員と会社の関係がどうなっているかを、次に考えてみましょう。

事の良し悪しは別にして、「グローバリゼーション」とは、現実的には「アメリカナイゼ―ション」と同義。米国の企業社会を見れば、今後の企業の人事政策が見えてきます。

人事政策の入り口は採用です。米国においては、採用に際して、性別・年齢・国籍・家族構成・思想信条・宗教を聞いてはいけないことになっています。年齢や性別を着てしまった上で不採用と言うことにでもすれば、たとえ不採用の理由が「女性だから」「高齢だから」ではなかったにせよ、聞いたというだけで完全にアウトです。会社側は倍鎗金として一億円ぐらいは払わされるでしょう。

 性別、年齢等々に関係なく本人が優秀であれば雇ってもらえるわけですが、その時、国籍も全く関係ない。これが、グローバル採用です。つまり、グローバル企業で働いているのは、国籍を問われない“グローバル人”だということです。そして、日本に本社を置く企業でも、日本人だから優先されることは全くないだろうということでもあります。

 

と、こんな文章を読んだ後、国際結婚…相手がアメリカ人の友達が、人事をする時にね…と聞いたらいけないから、採用とかを担当する仕事に就くための質問試験というのがあるのだと話を聞かせてくれました。こないだ読んだ…って、思いながら、そのことを聞こうとは思ってもいなかったのでした。

ただ、本当に、グローバル採用、グローバル企業…そんなグローバリゼーション。早々に対応していきたい…って思っている企業は多いだろうなぁ…って思います。

 

和気あいあい、社員は皆家族と言った人事政策で社員を引きつけ、社員の方もそれでモチベートされてきた…、そんな日本的経営を売り物にした企業はもう先はありません。

 …日本的雇用慣行を維持するのは社会的な尊厳を失いたくない経営者のタテマエ上ということもあります。ホンネではグローバルな人事政策に舵を切りたがっているかもしれません。…

正直、この人が言っていることが何年後にくるのか?はわかりません。

ただ、少なくとも、年金をイマイチうまく運用できていなかった…という事実が白昼に出た今年。

次は…?

 

毎年リストラが身近なアメリカ…って印象付けられる話を聞きながら、この本で読んだこのことを思い出していたのでした。

 

 

投稿者:

nova

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