親を安心して預けられる病院づくり

昨日、『カンブリア宮殿』を拝見していました。

 

すごいなぁ…。

 

大塚宣夫さんが、「親を安心して預けられる病院」づくりを目指して、33年前に創設し、続いている病院だそうです。
全国の病院の多くが赤字に苦しむ中、突出した理念とビジネスモデルで、超高齢化社会の介護・医療界に一石を投じ続けているとサイトを開いたら書いてありました。

 

この人の「気持ちだけの介護は、患者も家族もつらい」という言葉はいただけないなぁ…って思います。

ただ、スペシャリストのスペシャルなサービスのすばらしさはしみじみといいなぁ…って思いました。

 

テレビを拝見しながら思ったことは、患者さんの表情が柔らかく優しい。

美人が多いなぁ…と高齢者の顔を見ていました。

人生最後のステージを幸せに生きる。

4人部屋で1ヶ月60万円。医療保険と介護保険が使えるから、32万円。

 

先日は、貧困層の医療に取り組む医師を取り上げられていた番組を拝見していたので、正反対。

どちらもすごいなぁ…と思います。

実際に提供するサービスの基本が、どちらも患者サイドに立って考えるという点で共通。

 

自分の親を安心してあずけられる施設。

あえて病院といわない。ちゃんと生活していただく。

 

テレビですごいなぁ…と思って見ていたこと。

 

お顔が優しい…美人な高齢者たち。

お酒も楽しめる。

寝たきりになる可能性高い…というか、そんな状況になって当然みたいに思われる人たちも座らせる動かす

番組の中で、寝たきりの方が対応も楽。もしかしたら、本人も楽。だけど、動かす…

 

食べたいから食堂まで行く。

もっと…次を楽しみにできるから生きる。

 

他界された後にどうだったか…サービスなどを振り返るってすごいなぁ…

 

ゴージャスさを求めるのではなく、患者さんの幸せを求める。

基準より4割多い人材配置。

 

最晩年の生活をいい状態に過ごしてもらう

きっと、誰もが思うところだと思うのです。

提供方法っていろいろあるとは思うのですが、一つだけ、確かにそうかもしれないけど…素人の家族が面倒をみることがベストではないかもしれない。それは否定しない。ただ、気持ちがあれば、どうしたらいいか…と追求していけるはず…とは思いたいですね。もっとどうしたら相手にとっていい介護ができるか?これを素人だから追求できないとは思いません。サービスの一番根底として、多分気持ちあるからやっているはず…そこに確かに介護や看護のスペシャリストそして医療のスペシャリスト…ありとあらゆるスペシャリストが働いて提供するサービスと家庭でできることを一緒とは言いませんが。

 

お庭の花々を楽しむ。

散歩したいという。

おいしいから全て食べることができる。

 

ありとあらゆる幸せがあるなぁ…って思います。そのどれかが、誰かに引っかかると素敵。

高齢者の方々のお顔がきれいなのは…テレビ用かもしれないけどなんて、疑ってみたとしても、一日だけで生み出される表情ではないと思うのです。

 

もっといろんな取り組みをしている介護施設や病院もあるとは思いますが、一つの形として、高齢者が行きたくなる…家族がお願いしたくなる…それは十二分に伝わってきました。

 

青梅慶友病院

 

村上龍さんの編集後記に次のようにある。

わたしたちは、往々にして、青梅慶友病院の快適な居住スペースや、おしゃれなファッション、吟味された豪華な食事などに目を奪われる。だが、大塚先生が作り上げた医療ポリシーの最大の特徴は、人生の最終楽章にいる患者さんの、人としての尊厳を回復・維持すること、そのために可能な限り自立を促し、支援することにある。高齢者との関わりにおいて、助け合い、支え合うことはとても大事だ。だが、助け合いと依存は違う。自分の力でベッドから起き、自分で食事をして、美しい花が咲き乱れる庭を自らの足で歩く、それがどれだけ素晴らしいことか、大塚先生は熟知している。人に対し、可能な範囲で自立を促し、それを支援すること、それは医療や介護だけではなく、社会全体の規範となるべきだと思う。

そう、居住スペースのすごさ、ファッショナブルな高齢者、ご馳走…だけなら、いっぱいあるかもしれない。

いろいろ課題は抱えていらっしゃるとは思いますが、ある意味女性の競争心をあおってサービス向上につなげているなぁ…とは思わされました。

 

次のようにサイトにありました。

当院がめざすもの

私達は“豊かな最晩年”の実現をめざしています。

豊かな最晩年のための4つの柱

1. 高齢者にふさわしい医療
2. 看護、介護、医療の一体的提供
3. 尊厳が守られる毎日
4. 自分の親を安心して預けられる場所
だそうです。 

『人生の最期は自分で決める』という本も出ているみたいですね。

企業は…という言い方は悪いかもしれませんが、本当にどうしたらよりよいサービスを提供できるか?と努めた会社が成功していく…。トコトン突き詰めるって、大変だろうなぁ…って思います。だけど、それをよいと言ってくれる人たちがいるからできる。そう思わされました。

 

こんな素敵な最晩年。親にさせてあげたいなぁ…と子どもが思う…本人の希望だけで動いていく話も有るとは思います。だけど、ここで過ごさせてあげたいなぁ…と親に対して思うことだけでも、すごいと思うのです。金銭的なゆとりが少しは必要な話だったりするとは思います。でも、素敵に思える状況を自分が過ごしたいと思うのか、過ごさせてあげたいと思うのか…。子どもたちにどう思ってもらえるかを考えるというのも、大切だろうなぁ…って思いますね。

 

どんな施設でも、また、どんなサービス提供者も、ベストを尽くしているところはたくさんあるとは思います。その一つを拝見できてよかったです。

 

高齢者の方々の表情が本当に穏やかで優しい。

それが本当に幸せなサービスが存在している証拠だろうなぁ…って思いました。

 

年を重ねてきた方の美しさを感じました。

 

ありがとうございます。

投稿者:

nova

novaは一人です。