心肺蘇生法

こないだテレビで『相棒』をふっと見てました。男の子が誘拐?行方不明になって、その子と老婦人を探す…。

話の展開を見ていて、途中で不思議な感覚になったので、つい最後まで見ました。

 

ストーリーの組み立て方が犯人死んで始まっている。いくつかの話の流れがまとまっていく感じ…。

 

本筋の方で気になったのは、2つ。

ひとつは、やっぱり簡単に子どもがいなくなっているようで…と早々に捜索隊を要請しても事件性が認められない状況だと捜索隊は出ないんだ…ということ。

もうひとつは、早々に死ぬかもしれないと予告されて子どもを育てること。病院もだけど、占いなどでも、余命宣告などをどう受け止めるか…ってあるよなぁ…なんて、本人だけでなく家族の思いを考えさせられました。

 

 

犯人の死亡と交通事故と…って、犯人も子どもの死ぬかもしれない…という点では、交通事故を起こし犯人を殺した人の罪の方が大きい…?など考えながら、ひとつの事故が単純に問題を作り出すのではなく、いろんなことが重なり合って最悪な事態が起きる。

そうおもわされたりもしました。

 

 

さて、私が気になったのは『心肺蘇生』の話。

 

心肺蘇生の手順というのは、習って記憶に入っている。というか、毎年のように聞くとできそうな気がする。

実際に、高齢者の方が倒れている…という場面に遭遇して、息はあるとか、救急車がくるまでに気道確保と体が冷えないように…

心肺蘇生を人形以外にしたことはありません。

 

人形にする…といろんなタイプの人形があって、少しでもずれたら反応しないだけでなく、圧がかかっていないと判断されるとセンサーが色で表示…など、どれくらい力が必要なのかという体験をして、大変なことだと胸骨圧迫をすることへのイメージはありました。

 

ドラマのことですから、まぁ…生き返るよねぇ…きっと…なんて思って見ていたのですが、生き返ってその後に「うごかないで、おそらく肋骨は折れているでしょうから」

えぇ…肋骨折れているの…?

 

正直、肋骨が折れることもあるとは研修で聞いていたなぁ…って思います。だけど、子どもだからかなぁ…と見ていました。

 

翌日、なんと心肺蘇生の講習会。そこで、8割くらい肋骨が折れるという話を聞かされました。そうなの~?ドッキリです。

そして、初めて、それまでも救急車が到着するまで…と、6分とか時間を聞いていましたが、手でする方法ではなく、足で胸骨圧迫してもいいからやり続ける。救助者の体力にも限界があったりするから、両手でやり続けることが無理ならば足のかかとで…というお話をうかがいました。

同じ時間で何を話し伝えるかは人それぞれだとは思いますが、テレビで肋骨が折れることもある…子どもなら仕方ないのかなぁ…と思ったら、折れない方が珍しいんだ…と記憶。

 

ビックリして覚えたので、冗談のように…その後、倒れても私は救助できませんよ…なんていいながら、そういえば…と、胸骨圧迫って肋骨が折れるのですねぇ~って話をしていたら、折れないと助からないよ…くらいに言われてビックリ。心臓に圧をかけるって中途半端ではないのですねぇ…。心臓を取り出してもむと良いのではなんて笑い話…のように伺いながら、嘘…って衝撃を受けていたのに、折れないと助からない…なんて…それくらいの圧を必要だと思えば足で続ける…ホント大事だなぁって思わされました。衝撃的でした。

 

AEDの使い方…と、テーブルの上に人形を置いて、電気ショック…って、人形が浮いているのを見ると、ホントこんなに電流を流すんだ…とか、人命を助けるという所作を本当に実際にしている人たちが教えてくださっているとは思いますが、衝撃的な話ってオブラートに包まれる…たとえば「肋骨が折れることもあります」と言われると、折れないのが前提に意識してしまうなど、現実認識が正確でなければ、人形相手に実際にやってみた…と言ってもできないなぁ…と思いました。

 

骨が折れることもあるとしか認識していなかったら、力あまり入れないと思います。

だけど、

「折れて当然、肋骨を折ってでも大人の胸が5cm以上沈むように押す。1分間100回、6分間。」

といわれたら、

躊躇が消えると思います。ちょっとこれだけはメモっておこう…と書いたのでした。

 

判断つかないときはやってみる。やらずに死ぬ…よりやってみて生きている方がいい。

 

子どもだから肋骨折れることもあるよなぁ…ってドラマを見ていた私の認識程度では、人命助からないって思い知ったのでした。

ドラマの中では、助かった子のお姉さんは同じ病気で命を落としていた…と最初に出てきた女の子は幽霊…?とそっちで現実性乏しさを出した後に助かって…とドラマだから助かるよねぇ…って思いながら見てはいたのですが、ドラマだから幽霊が出たりして…助かる???

 

本当に実際にそんな場面に遭遇したとき、ドラマの二人のように心臓マッサージと電気ショックを施すことができるのか?

たて続けに学ぶ機会をいただいてしまいました。

 

 

 

実は、昨年習ったのに…昨年も「気道確保!から始まって…」話を伺いました。

 

だけど、より簡易に…となっているのはいつから?

 

少なくとも100回みたいですね…聞き間違えて記録したのかなぁ…

医師向けかもしれないけど、わかりやすかったです。

投稿者:

nova

novaは一人です。