偽装質屋

特報フロンティア「“偽装”質屋~年金が狙われる~」

多分、これを見たのかなぁ…と思います。

2000円の腕時計を質草に、10万円もの金を貸し付ける“偽装”質屋が各地に広がっている。実質的な担保は高齢者の年金。年金支給日になると、高齢者の口座から超高金利の利息を引き落とすのだ。警察は違法な貸金業と見て捜査を進めている。さらに、被害にあった高齢者の多くが“偽装”質屋を憎むどころか、苦しい年金生活の頼みの綱と考えていることがわかってきた。高齢者の不安に巧みにつけこむ“偽装”質屋の実態に迫る。

 

明るい話ではない。

だけど、見ておかなきゃ…って思わされて、見ました。

 

なんで、偽装質屋なんかに行くのだろう…?素朴な疑問でした。

質屋って、担保に物を取るところなんだから、なぜそんな話のところで、「偽装」というのは何をするのだろう~?昨年度報道されている時も思っていました。だから、じーっと見ていて、その後に『終(つい)の住処(すみか)はどこに老人漂流社会』を見たら、はぁ…って何とも言い難い感じ。

 

偽装質屋を活用している…って、何を偽装質屋がしているのか?

単語で書くのなら「年金担保貸付」ということなんだ…。

 

見ていて思ったことは2つ。

 

その1 クレジットカードなどの貸付に対する規制が厳しくなったら、抜け道探し…って感じの一つ。ただ、規制が厳しくなったことで窮地に…という感じになっているのは貸す側もだろうけど、借りる側も…ってことだね。

借りる人への審査というか、確認も厳しくなったもんねぇ…。

 

その2 高齢者の年金をだまし取ろう…というのかなぁ…10万借りて12万返す。10万借りて、10万5千円だったらいいのかなぁ…?なんてバカなことを思いながら、借りる側の困っている状況…。中小企業などへの貸付が厳しくなって…と、借りることが困難になっている話もでしょうけど、借りたくても「信用」という担保を持ちにくい…高齢な方々の増加はどうにかならないのだろうか?って思わされました。

 

65歳以上が3000万人だっけ…。

65歳以上の高齢者、3000万人超す 「団塊」到達で 
総務省推計 2012/9/16 17:01

 

高齢者のお金を借りた理由が、親の葬儀のため…治療費…って、誰にでもありそうなお話でした。

年金担保貸付事業・労災年金担保貸付事業

平成22年12月の政府の決定に基づき、貸付限度額の引下げなどにより、年金担保融資を利用される方にとって必要な資金をご融資し、無理のないご返済となるようにするため、平成23年12月から下記のとおり年金担保融資制度の取扱いを変更いたします。

 

なんて書いてはあるのですが、その平成23年12月以前にお金を借りた人達。

借りた時に予定していた年金が減少→返せない→取りあえず調達しなければいけない…

公的な?年金担保貸付事業

生活保護制度上の取扱いとして、生活保護受給中の方の年金担保融資の利用を認めず、年金担保融資を利用している方(返済期間中)について、原則として生活保護を適用しないこととなっています。
今回、これに加え年金担保融資を利用中に生活保護を受給したことのある方で、生活保護廃止後5年を経過していない方についても年金担保融資をご利用いただけなくなります。 

 

はぁ…要するに借りている以上、生活保護を受けるようにもなれないのですね。

違法年金担保融資対策法

 

 

なぜ?という疑問はたくさんよぎることでしたが、2000円のもので10万円借りることができて、ラッキー…なんて思うこと。その物事への感覚が本当は本人の甘さだと思うのです。だけど、返却時に約12万になって…というのは、質屋では問題ないことだということも知りましたね。

物を担保にしている…ようで、そうではない。おかしいなぁ…?なんて思わない感覚…。

銀行引き落としでお金を返済というのもビックリでした。

 

 

 


投稿者:

nova

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