セレンディピティ

こんな科学者の文章の中で、「セレンディピティ」という言葉に遭遇するなんて…思ってもみませんでした。だけど、この言葉、何度か出会ったぞ…と調べて見ることに。

日本経済新聞の「私の履歴書」というところに、根岸英一さんが寄稿されているのですが、その中の「発見とは何か」という21回目の内容にあったのです。

 

発見の大前提には「何が欲しいか」という①願望と「何を必要とするか」という②ニーズがある。そしてそれを目指す③作戦あるいは計画を立てなければいけない。

 発見に向けて最も大切な項目は、ブラウン教授に学んだ④系統だった探索だ。ただしこれを進めるためには、知性的な側面から3つの項目が欠かせない。⑤豊富な知識と⑥豊富なアイデア、そして⑦正確な判断だ。

 アイデアは計画の実現のために特に重要だと考えている。大学の研究で学生や博士研究員がアイデアを持ってきた時、私は必ず「ほかにどういうアイデアを考えているのか」と聞いている。少なくとも5~10個、望ましくは20~30個のアイデアを持ち、裁量と思われるものを検討すれば、よい結果に結びつく確立は高くなるはずだ。

 知性面以外にも必要な条件が2つある。探索に向けた⑧意志力あるいは意欲と、探索をあきらめない⑨不屈の行動力だ。私自身「エターナル・オプチミズム」という姿勢を貫いてきた。日本語に訳すと「永遠の楽観主義」になっていしまうが、ここには絶対にへこたれないという意味合いが含まれている。

  実際に実験を始めると、うまくいくことはほとんどない。では何回、失敗を続けられるのか。私は思ったような結果が1ヶ月出なければ、いったん棚上げする方針を決めている。別のテーマに取り組んでいるうちに、失敗した実験がだんだん客観的に捉えられるようになる。違う視点から別のアイデアが浮かび、再挑戦する。それを繰り返してきた。

 発見の条件の10番目の項目は「セレンディピティ」だ。スリランカの3人の王子が思いがけない発見をする昔話に基づくこの才能は、最近とても重要視されている。しかし私は最後に置いた。多くの場合にセレンディピティがなくとも発見は可能と考えている。中心はあくまで、系統だった探索だと確信する。

と、このセレンディピティを含めて10項目を図で説明してあったりしたのです。

まぁ…私と見解が違うのは、セレンディピティってなくても本当にいいのか?という点で、私は多分気づけるって関係すると思うのでした。

で、この話を他のどこで読んだのだろう…?思い出せない。まぁそのうちおもいだせるかもなぁ…と調べてみたいと思ったのは、スリランカの王子の話。

 

でも、最初にセレンディピティと調べて、ウィキペディアに。ウィキペディアでは次のように説明されてました

セレンディピティ(英:serendipity)は、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉である。何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発見をする「能力」を指す。平たく言えば、ふとした偶然をきっかけにひらめきを得、幸運を掴み取る能力のことである。

 

そして、根岸さんがいう「serendipity」に関する昔話というのは『セレンディップの3人の王子(The Three Princes of Serendip)』という5世紀のペルシャの伝承らしい。(セレンディップとは現在のスリランカのことなんだって)。この話を子どものころに読んだホレス・ウォールポールさんが1754年に作り出した造語が「serendipity」だそうです。

 

The Meanings of “Serendip”

無謀な…日本語で探したいけど、セレンディップの三人の王子の話から飛んでいったのはこのサイトでした。

日本語で探して…と見つけたのはこれ

セレンディッポの三人の王子の旅

タイトルが違うから見つけることができなかった?でも、不思議、香川大学経済学部のサイトみたいです…。

さて、さらに探していて見つけたのです。同じく日本経済新聞のかつての「私の履歴書」で早石修さんが紹介されていた…とセレンディピティのことを触れているサイトを見つけました。

翻訳はバベル 「セレンディップの3人の王子」 セレンディピティという言葉を聴いたらこの本を読もう

有機化学者の根岸英一さんのことです。きっと、この生化学者の早石修さんの記事をご存知だったのかなぁ…?また、白川秀樹さんの功績をたたえる言葉への否定でしょうか?

そんなことはわかりませんが、かなり有名なお話なのですね。

 

「真によいアイデアは、ひらめきと汗と技法の組み合わせから生まれる」とフィリップ・コトラー(マーケティング研究の第一人者)の言葉が、このセレンディップと一緒に紹介されているサイトを見つけました。なるほど…。

 

セレンディピティについて 平成13年3月~8月ネット上にて公表

こちらの話は、ちょっと違う。きっと、いろんな
伝承のお話があるのでしょう。

こちらのサイトで知りました。日野さんが書いた本のタイトルにあるのですねぇ…


さて、広辞苑によると、セレンディピティとは、(お伽話「セレンディップ(セイロン)の三王子」の主人公が持っていたところから)思わぬものを偶然に発見するr能力。幸運を招きよせる力とあるのです。へぇ~。

はて、同じことに通じるのでしょうか?「セレンディピティ効果」という言葉もあるみたいですね。

 

さて、セレンディピティの反対語もあるって当たり前でしょうか…?

Japanity というのだそうです。「誰もがやっていることを追いかけて、必然のところで発見する能力」

綴りを見て、ん?

Japanと入っているではありませんか…ってね。

海外の人が日本人研究者を揶揄した言葉らしいと書いてありました。

 「日本人の独創性の乏しさと、ブームのテーマに飛びつく性向を指していると述べられているから、これは大いに反論したいところである。」
と書いていますが、Japanese insanityの意味で使われているのであればやはり良い意味では使われていないということになりますかね。

と、質問サイトへの返答に書いてある文章を読みながら、日本人だけではないけど、この意味に使われるjapanという綴り…あまりいい気分にはならないですね。

japanity… “serendipity”の反対語勝間和代さんの公式ブログに2005年書かれたものにも書いてあった…。

 

小惑星探査機「はやぶさ」の偉業達成は ジャパニティの賜物であり、これから「Japanity」の国際的価値は大いに上昇するに違いない。

こんなことが書いてある…とこれはこれで面白い発想だなぁ…って思いました。

 

「serendipity」の土台には「japanity」があるのではないでしょうか。

「偶然を必然に変える努力を積み重ねながら、千載一遇の偶然を待つ」

こんな風に書いてあるブログもありました。なるほどねぇ~。

 

セレンディピティで見つけた動画で、こんなのがあるんだ…ってビックリ。

こんな使い方もありなのですね。

 

でも、Japanityで見つけた動画はイマイチ…ん…ある意味こういう風に日本のものが伝わっていってるんだ…どの国もいろいろな伝えられ方があると思いますが、途中で「ん…」と思ってみるのを辞めちゃいました。

 

「セレンディピティ」(serendipity)という言葉の起原について 茂木健一郎「脳のなかの文學」第9回 (文芸春秋「文學界」 2004年12月号掲載)より抜粋

 

いろんな人の見解があるみたいですね。

 

ウィキペディアに関連項目として、シンクロニシティがあがっていた。これはこれで、へぇ~って驚きでした。

 

お~って、読み返し。

ん…

 

ある意味凄すぎる…。

セレンディピティと科学なんか違いそう…って思ったのが無知でした…。

ホント、山中教授のiPS細胞のお話も、セレンディピティと思える節ありですよね。

 

愚直に頑張ってみている…その結果と思えば、japanityの結果、serendipityがあるのかも。何となくだけど、『セレンディップの3人の王子』の話を読んで、最初英語バージョンを読んで、日本語に訳されたものを読んで思ったのは、微妙に話が違う気がする…でした。なんか違う…と思ったけど、いずれにしても、ラクダの話バージョンの部分で思わされたのはなぜラクダを見ていないのにラクダを言い表せるか?はそれまでに培ったもののお陰様ですよね…。英語バージョンの方だったか、王様が自分の息子たちの教育をさせて…うんぬんという話があったのですが、幸運にも…という言い方に努力してきていると抵抗感があるかもしれませんが、根岸さんもセレンディピティじゃない?なんて改めて思わされました。

何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉、「セレンディピティ」はわかる気がするなぁ…とも思いました。ねかして置いたり、ちょっと休ませて…他のことをしてみたり…探しているのは変わらないんだけど執着せずにいる状態の時にふと思いつく…。焦って結果を出してまとめる…ってことも即効性という意味では必要な時もありますが、7割方作ってみて、期限ギリギリまで放置…することがあります。これでいいかなぁ…とまとめる方向性は考えていても、偶発的にですがなんかこれがいいかも…って閃くことってあるのです。1回や2回ではないので、何事も大方作っておいて寝かします。ふっと降ってくるように神さまありがとう~と言うしかない感じで、うまく道筋が違うこと思いついて…一からやり直ししてもそちらの方がなんかいい…。思いつけないときはギリギリあたふたと…ってまとめて、でも、あたふたしている時に思いつくこともありますね。授業とかも、こうして進めようって思っていてその場に行って、急に全く違う方法で進める…思いついたままにやることがあります。用意していることをもちろん教えるためにどうするか?ではありますが、この進め方よりこっちの方がいいかも…思いついてやってみてうまくいった体験を結構持っていますね。ありきたりの進め方…以外に何かないかなぁ…「楽しくなければ!」って発想を最初に植え込まれているからかも…最初の学校のキャッチフレーズが「楽しくなければ学校ではない」だったっけ…無謀?なんか違う気もするけど、とにかく楽しい授業楽しい学校は創意工夫と生徒のやる気からなる…そんな感じで、教える側の努力で楽しさを生み出すこととやる気を生み出すことをどうしたらできるか…無理矢理させるところから生み出されるやる気ももちろん含まれるけど、その先の達成感や充実感あるもの…など、めっちゃくちゃな発想かもしれないけど何でも楽しむレベルまで持って行くためには…発想。結論は、自分が楽しくないといけない。自分で楽しめるものにまずはする!って感じで、取り組むの当たり前…ってなってたなぁ…。

 

結構、企業経営とか自己啓発の本をはじめ、ビジネスマン用の本の中に面白いことあったりするので、読んではそれを授業にどう利用しよう…って普通にしてましたね。ビジネスマンだって真面目に文章を読むのが好きな人ばかりではないはず…って感じで、いろいろな工夫があってそれを学校に持ち込んで話す…ネタはビジネス書にありって感じのこといっぱいですね。

 

「情報」の授業をやっている時に、テーマを覚えていないけど、意識にないことは見えないという話をするために…たまたま読んだ本が役立つとかあった。その役立った本のタイトルを今覚えていないけど、「セブンイレブンのマークを書きなさい」とか、「家庭基礎」でも使ったなぁ…。表紙が茶色かった…って感じにしか覚えていない。でも、その本の中だったと思うけど、その人は言いたいことのためにみそ汁の作り方の話を例に出していたような気がする。(違う本だったかも)

 

思いついた関連のありそうなことも…メモっていると役立つかも…くらいの蛇足でした。

 

 

 

虫の知らせ

シンクロニシティーを読み解くスキル

シンクロニシティ…ありですね

投稿者:

nova

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